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映像授業のメリット・デメリット・おすすめ利用方法を元利用者で現講師の僕が解説【大学受験】


大学受験に映像授業を利用することが普通になってきて、映像授業の塾の利用を検討している方はどんどん増えています。

しかし、「映像授業は本当に成績が伸びるのだろうか?」「一般的には集団授業を選ぶべきなのではないだろうか?」と悩んでしまう生徒さん・親御さんが多いことでしょう。

私は、実際に大学受験で映像授業の塾を利用した顧客として、そして現在はその塾のチューターとして二つの視点から映像授業業界を長年見てきました。ずっと映像授業に関わってきたものとしては、「映像授業はいい!」と言い切りたいものですが、現実にはやはりメリットとデメリットがあります。

ちなみに、筆者はTスクールやK塾に代表される大手映像授業塾で働いているので、それらの利用を想定した内容となっております。利用者兼中の人の立場から、正直かつ公平な意見をお伝えするつもりです。

また、今回はメリット・デメリットだけでなく、いかに映像授業を効果的に活用するかという内容にまで踏み込んでいるので、映像授業の利用を検討してる方は是非最後までお読みください!

映像授業のメリット

  • 一流講師による授業で、クオリティは保証されており、非常にわかりやすい
  • 授業を一時停止したり、分からないところを何度も再生することができる
  • いつでも入会可能で、自分のレベルにあった授業からスタートすることができる
  • 部活動や文化祭などで忙しくても、時間のあるときに先取りしたり、後から遅れを取り戻すことができる

映像授業の最大のメリットは、自分に合ったレベルで、本当にわかりやすい授業を受けられることです。本当に勉強ができない人のための基礎的な講座から、東大・京大などの難関校を目指すための講座まで、一流講師による最高の授業を受けることができます。

加えて、授業中に一度聞いて分からない部分などは停止することで、自分で調べたり考えたりしながら進めることもできます。それだけではなく、一度聞いたけど忘れてしまった分野などは、もう一度遡って授業を受けることができるのです。

そして、私自身が大学受験の際に映像授業を選んだ最も大きな理由が「勉強を先取りできる」ということでした。私は、高校三年生の8・9月が部活動が非常に忙しく、塾に通うことができなかったため、それまでに勉強を先取りしておく必要がありました。集団授業だと、年間のスケジュールにそって受講しなければいけませんが、映像授業ならば受けられるときに授業を受けて、先に貯金を作っておくことが可能なのです。

部活や体調などの理由で、集団授業のスケジュールについて行くのは難しいかもしれないという方には、映像授業は最適な通塾方法となるでしょう。

映像授業のデメリット

  • 料金は、集団授業の料金とあまり差異がない(一回の授業に対して3000円強が相場)
  • 成績が伸びない生徒に対してのフォローが十分ではない(例外あり)
  • 直接講師に質問したり、記述を添削してもらうことができない
  • 一緒に切磋琢磨する友達やライバルはできづらい
  • 家で受講できない場合もある

まず、映像授業の塾というと「映像を見るだけでしょ」と値段も安く思われがちなのですが、意外と集団授業の塾と差異はありません。一年間、全ての教科と受験対策の授業などをフルプランで受講すると全部で100万円以上かかる場合もあります。(私は100万円超えました。)

そして、映像授業の塾は、あくまで「映像授業を受けるところ」です。もちろん、チューターや社員が担当として生徒に指導するのですが、専門家によるアドバイスや指導などは受けられない場合がほとんどです。例えば、国公立の記述対策などは、講師に直接添削してもらえるのではなく、”添削センター”のようなところで添削されるのです。(添削の質は、お世辞にも高いとは言えません。)

また、個別指導と違い、基本的には勉強方法や習慣を定着させてくれる場ではありません。そのため、成績が悪い生徒が映像授業を大量に受講したとしても、彼らは勉強方法や習慣が身についていないため、成績が伴わない場合が非常に多いのです。チューターとして、そのような生徒をたくさん見てきましたし、私自身も受験の際にもっといい受験指導をして欲しかったと思っています。

映像授業の塾に対する個人的な感想

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先にも述べた通り、部活動が忙しかった私にとって、授業を先取りできたことは本当によかったと思います。夏はほとんど勉強しませんでしたが、映像授業で先取りしておいたおかげで、早慶とそのレベルの国立大学に合格することができました。

一方で、後悔したこともあります。一つは、やっぱり金銭的な負担が大きかったことです。国公立型で全ての科目を映像授業で受講したため、合計の金額が100万円を超し、両親には大きな負担をかけました。

もう一つは、もっと自分の成績が伸びるような指導をして欲しかったことです。私は数学が苦手だったのですが、映像授業を受講するだけで、復習などに手が回らず、成績が全然伸びませんでした。塾の側からすると、たくさん受講してもらわないと売上げが上がらないので、生徒にどんどん受講させます。しかし、成績の上昇を考えると、必ずしもただひたすら受講することがいいとは限りません。

映像授業の塾は大量生産型の塾なので、必ずしも「生徒思い」ではありません。もちろん現場の人間は生徒を受からせようと頑張っていますが、やれることに限界はあります。そうした意味で、個別指導の方が”生徒思い”かもしれません。

これからの映像授業利用方法

TハイスクールやK塾などの映像授業の塾は、優秀な生徒が東大などの一流大学に受かっている一方で、大半の低学力層の成績を挙げられていないという現実があり、私はそれを目の当たりにしてきました。

大手映像授業塾の校舎に掲げてある合格実績のほとんどが、一部の優秀な生徒によって獲得されたものなのです。

そのため、高学力層の人ならば大手の映像授業の塾に通うのも良いかと思いますが、そうでないならば、これから紹介する個別指導と映像授業を上手く融合させた『大学受験ディアロ』や、あくまで映像授業の塾を”手段”と捉え、他の個別指導と併用することをおすすめします。

映像授業なら、個別授業と融合した”ディアロ”が抜きん出てる

大学受験ディアロ』は、Z会が提供しているサービスで、近年登場した新しい塾です。

映像授業の質の高い授業を自由に受けられるメリットと、個別指導の生徒それぞれの状況に合わせた指導が合わさった最高の塾のスタイルなのではないかと思います。

高1・高2の生徒にもおすすめできます。私が勤めている大手の映像授業の塾は、高1・高2の生徒も在籍していますが、なかなかモチベーションが上がらず、しっかり通塾できていない生徒が非常に多いのですが、こうした個別指導なら、生徒のモチベーションなどに応じた適切な指導も可能になります。

また、他の映像授業の塾と違い、料金は映像授業見放題のコースで2万円からとコストパフォーマンスにも優れています。映像授業は家で受講するタイプなので、体調が悪い時は無理して通わなくても勉強を進めることができ、遠方からの通学も視野に入れられます。(大手映像授業塾は家から受講できないことが多い)

映像授業で悩んだら、まずは大学受験ディアロの無料体験を受けてみてはいかがでしょうか?

金銭的な負担を下げるために使いたい”スタディサプリ”



映像授業の塾では、授業をたくさん取れば取るほど、料金が増えていきます。映像授業の塾のメリットを享受しながらも、金銭的な負担を下げるために、『スタディサプリ』を利用することをおすすめします。

月額980円で授業は受け放題。大手映像授業塾が一回の授業毎に3000円程度かかってしまうのに比べると恐ろしく安いです。私も実際に、大学受験の際にセンター直前に分野別の対策に利用しました。細かく分けられた分野ごとの授業があり、ほとんどの悩みがここで解決されるのです!

私が利用した際には、センター頻出の「必要十分条件の授業」や「発音アクセント」の授業など、自分の苦手とする分野だけを選んで授業を受講していました。気になるところだけ受講する、というのが本当に助かるんですよね。(大手映像授業塾ではこれはできません。

この『スタディサプリ』は、収録されている授業数がとにかく豊富で、オンライン映像授業なら間違いなくナンバーワンです。これは、すでに集団授業に通っている人や、これから他の映像授業の塾を利用する人でも併用するという形で効果的に利用することが成績向上に繋がります。