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教養のクラシック音楽を初心者が楽しく身につける方法とおすすめドラマ

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「クラシック音楽に興味はあるんだけど、なかなか手が出せない」
「教養としてクラシック音楽を身に付けたい」

クラシックは、多くの人にとって”眠たくなる”ような音楽かもしれない。実際に、クラシック音楽は西洋で生まれた”高尚な文化”だと思い込んでいる人は多い。しかし、クラシック音楽は誰もが聞いて感動し魅了される音楽であると私は確信している

今回は、楽しんでクラシック音楽にハマる方法をお伝えしていこうと思う。クラシックを聴こうと思って挫折していった人や、これからクラシックに詳しくなって見たいという人は、ぜひこの記事を参考にクラシック音楽の世界に浸って欲しい。

”自分の好きな曲を見つけること”がクラシック入門の大きな一歩

クラシック音楽にハマるために、一番効果的かつ簡単なのが次の方法だ。

  1. 自分の好きな曲を見つける
  2. その楽曲の演奏をもっと聞いたり、関連する他の作品に触れる

何かを深く知りたいと思った時には、それを心から好きになるしかない。クラシックだって同じだ。まずは、自分が「この曲いいな!」と思える曲を見つけ出すことだ。

そして、一曲でも好きな曲が見つかればもうハマったようなものだ。今度は、その曲の他の楽団が演奏している曲を聞いたり、同じ作曲家の曲や同時代の作曲家の曲を聞いたりする。

クラシック音楽は無数の作品があり、必ずあなたの琴線に触れる曲があるはずだ。そしてその曲を入り口にして、クラシック音楽への興味の輪をどんどん広げていくのだ。

注意:クラシックの入門者がやりがちな失敗
クラシックには、”教養”とか”堅苦しい”というイメージがあるため、多くの人が「有名な曲」や「有名な作曲家の曲」から入りやすい。しかし、そうしたやり方は失敗しやすい。とりあえずでそうした作品に、興味があまりないのに聴くのは苦痛でしかないだろう。

ドラマなどの映像作品に触れて、自分の好きな曲を見つけ出そう!

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しかし、自分の”お気に入りの一曲”を見つけ出すのが実は一番大変だったりする。その一曲を見つけるために、たくさん時間がかかるかもしれない。

今ではクラシック音楽にどっぷり浸かっている私も、最初の一曲を見つけるのに非常に時間がかかった。友達に何回もコンサートのチケットを貰って聴きに行ったのに、寝てコンサートが終わることがほとんどだった。

”自分のお気に入りの一曲”を楽しんで見つけ出す方法が一つある。それは、

“クラシック音楽をテーマにした映像作品を見よう!”

ということだ。

映像作品なら楽しんで、クラシックの世界に浸ることができる!

ドラマや映画などの馴染み深いメディアであれば、楽しんでクラシックの世界に浸ることができるだろう。難しいことは考えずに、その作品を楽しめばいいのだ。たくさんのクラシック音楽の作品に触れることができるので、直感的にビビッと来たものがあなたのお気に入りの作品だ。

さらに、クラシック音楽の良さには二つの側面があり、そのどちらもがドラマでは効果的に描かれていると私は考えている。二つの側面とは

  1. 曲そのものの良さ。曲自体の、芸術作品として大きな価値。楽曲の特に評価されているところを切り抜いて、おいしいところだけを伝えてくれているのがドラマ。
  2. クラシック音楽という世界の面白さ。クラシック音楽に携わる人々の世界が面白いとも言える。音楽に身を捧げ、厳しい環境のなかで生活している人々の人間ドラマの面白さ。

このように、ドラマや映画はクラシック音楽の良さを効果的に演出し、さらに楽しんでクラシックの世界を知ることができる。

まずは一本、クラシック音楽のドラマや映画を気軽にみるところからはじめてはいかがだろうか

オススメのクラシック関係の映像作品の紹介と使用されている楽曲

クラシック音楽をテーマにした映像作品はそこまで多くないが、見て欲しいものはいくつかある。おすすめ順に紹介していこう。

『のだめカンタービレ』

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言わずと知れた、クラシックをテーマにした名作ドラマ。サウンドトラックはオリコンチャートにランクインするなど社会現象ドラマで、その勢いは未だ衰えず、”のだめ”に関連したコンサートにはたくさんの客が入るという。

簡単なあらすじ
ピアノ科と指揮を学ぶエリート音大生の千秋真一と、幼稚園の先生を目指す生活能力が異常に低く、だらしない野田恵(通称のだめ)。二人は、道を踏み外しドタバタな大学生活を送りながらも、お互いに惹かれ合い、そして、音楽の世界を切り拓き始める。

登場人物はコミカルで魅力的なキャラクターばかり。前半は彼らの大学生活が非常に魅力的に描かれている。後半や劇場版では、のだめがコンクールに出場したり、千秋が海外のオーケストラを振ったりするなど、シリアスなシーンも多い。

日本や世界のクラシック音楽の世界をこれほどまで詳しく、そして楽しく描いた作品はないだろう。原作者の二ノ宮知子の綿密な取材のたわものだろう。

『のだめカンタービレ』の代表的な使用楽曲(詳しくはこちらのリンクを参照)

  • ベートーヴェン作曲 交響曲第7番(オープニングに使用)
  • ガーシュイン作曲 ラプソディーインブルー
  • プロコフィエフ作曲 「ロメオとジュリエット」組曲より「モンタギュー家とキャピュレット家」- ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番

随所に、クラシック音楽の名曲がちりばめられていて、クラシックファンが見ても非常に面白い。というか、ドラマとして非常に面白いので絶対に見て欲しい作品だ。ちなみに、原作の漫画も非常に面白いので、ドラマを見てハマったら漫画を買ってもいいだろう。

『のだめカンタービレ』の購入はこちらから
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のだめカンタービレ漫画全25巻セット(アマゾン)

『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』

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アマゾンプライムビデオ限定の、ニューヨークの一流オーケストラを舞台にしたドラマ。原作は、アメリカの一流オーボエ奏者が出版した小説で、オーケストラのリアルな内情を描き出した作品である。

アメリカのドラマ特有の過激な表現が溢れてはいるが、音楽で成功しようとするひたむきさやオーケストラあるあるなどが見ていて非常に気持ちよい。

簡単なあらすじ
主人公はプロの楽団で演奏することを夢見る女性オーボエ奏者。ニューヨークの名門オーケストラ「ニューヨーク交響楽団」に、新進気鋭の若手奇才指揮者ロドリゴが就任し、彼女はオーディションで新たな楽団員として彼に指名される。しかし、オーケストラメンバーは問題のある人ばかりで、主人公のハチャメチャな生活が始まることになる。

オーケストラをやっている人にしかわからないのだが、オーケストラの人間関係は非常に複雑だ。一緒に音楽をやっている仲間なのに、悪口を言い合ったり、色恋沙汰で揉めたり、問題は尽きない。そんな、オーケストラの人間模様の複雑さを、過激なタッチで描いた作品である。

もちろん、面白いのは人間関係だけではない。彼らは一流の音楽家だ。みんなが、それぞれの理想の音楽を追求しようとしている。プロの演奏家の音楽への思いと真摯に向き合っているところも、この作品の魅力の一つだ。

1話が30分という少し短い長さなので、気軽に見れるのもいい。アマゾンプライムビデオ限定の映像なので、こちらから登録してみるといいだろう。(本来はアマゾンプライムビデオは有料だが、30日の無料体験をやっているので気軽に登録してみて欲しい。)

『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』の代表的な使用楽曲

  • チャイコフスキー作曲 ヴァイオリン協奏曲
  • マーラー作曲 交響曲第八番
  • ロッシーニ作曲 ウィリアムテル序曲
  • チャイコフスキー作曲 序曲1812年

そのほかのおすすめ映像作品

ここでは詳しく説明しなかったが、他にもクラシックをテーマにした作品はいくつかある。上の二つの作品ほどオススメ度は高くないが、興味があれば見て欲しい。

  • 映画『オーケストラ!』
  • 映画『アンコール!! 』
  • 映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』
  • ドラマ『カルテット』(現在放送中)

以上にあげた作品のうち、全ての映画がAmazonプライムビデオで視聴できるので、こちらから登録して視聴してみてほしい。ちなみに『カルテット』は今話題のドラマで、クラシックというよりも四人の人間関係に主軸が置かれているが、ドラマとしては非常に面白い。

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まとめ

もう一度、クラシック音楽にどっぷり浸かるための方法を確認しておこう。

クラシック音楽にハマるために
1、自分の好きな曲を見つける
そのために、ドラマや映画を気楽に楽しむ。

2、その曲を入り口として、自分の興味を広げていく。
好きな曲を聞き込んだり、関連した曲を聴く違う楽団の録音を聞いたり、その作曲家の違う曲を聞いたり、同時代の作曲家の演奏を聴いてみる。

今回の記事では、最初の”お気に入りの一曲”を見つけるまでの方法を中心に説明した。

すでに説明したドラマはどちらも、”ドラマとして”非常に面白いのだ。まずは鑑賞することを楽しむ。その後に「この曲いいな!」とか発見があるかもしれないので、その発見を大事にしよう。

クラシック音楽の世界は非常に面白い。この記事を読んで、クラシックの世界の面白さに気づいてくれる人が一人でも増えることを願っている。